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#17

猫に優しい住環境とは、猫にとって安心安全であるということです。そのため安心できる居場所をつくってあげること、危険な因子を取り除き安全を確保してあげることがとても大切です。

また、家の中で生活する愛猫が上下運動できる工夫がされているかなども住環境の重要な要素です。

それでは今回のテーマである『猫にとって優しい住環境』とはどういったものなのかを、一つずつご紹介していきます!

快適な温度・湿度

猫にとって快適な温度は20〜28度、湿度は50〜60%とされています。猫の祖先は中東の砂漠で暮らし、主に明け方や夕方に活動していました。

そのため基本的に猫は高温多湿が苦手ですので、夏は必ず換気やクーラー(目安は28℃くらい)を利用してください。また冬の寒さに関しても決して得意なわけではないため暖房を含め、暖を取れる環境づくりをしてあげてください。ちなみにクーラーや暖房の風は直接当たらないように気をつけてあげてくださいね!

プライベートスペース

私たち人間にとっても、プライベートスペースは欠かせまんせんが、猫にとっても同じこと。元来、単独行動を好むのが猫の習性です。家の中であっても、さらに猫のプライベートが確保される場所を作ってあげましょう!性格や気分によって落ち着く場所も変わってきますが、棚やベッドの下、押入れやクローゼットの中など、すでにある場所も有効ですし、段ボールなどでキャットハウスを作成してあげたり、最近では様々な猫用ベッドや隠れ家になるグッズがありますので、是非ともお気に入りを探してあげてください!

上下運動できる工夫を!

室内で生活する猫は運動不足になったりストレスを抱えることも少なくありません。それらの解消法として上下運動が効果的です!キャットタワーやキャットウォークの設置も有効な方法の1つです。猫にとって高い場所は安心安全な場所でもあり、くつろぐスペースとしても有効活用されるので是非検討してみてください!体重の重い子であれば安定感のあるものでないと、倒れて怪我をする危険性がありますのでご注意ください。

他にもストレス解消法としては窓から外を眺めたり、日向ぼっこできるスペースがあることも効果的です。

トイレは落ち着く場所に

トイレは部屋の隅や柱の影など、人目を避けやすい落ち着ける場所に設置しましょう。また、食事や水からは離れた場所に置くこともポイントです。

綺麗好きな猫にとって、でいつでもトイレが清潔であることはとても重要です。トイレが汚れていると、別の場所でするようになったり、我慢して膀胱炎などの泌尿器疾患になるリスクが高まるので注意してください。

さらに、設置スペースが許されるならば、猫1頭につきトイレが2つあることが理想とされています。

誤食、誤飲の可能性があるものは片付ける

猫は祖先の狩猟本能を受け継いでいるため、おもちゃや身の回りのものを獲物に見立ててよく遊びます。食べるつもりはなくても飲みこんでしまうことも決して少なくありません。誤食、誤飲したものによっては、中毒や腸閉塞など、命の危険に晒されることもありますので十分注意してください。

特に誤食しやすい物として、ひも類、輪ゴム、おもちゃ全般、アクセサリー、ビニール、小さい文房具、観葉植物、アロマオイルなどが挙げられます。

好奇心の旺盛な子は家中のいろいろなところを物色します。時に人の想像を上回り、思わぬ場所から見つけ出し、遊び道具にしたり、誤食、誤飲してしまいます。

とにかく予防が第一です!気づかない間に入り込んだり、開けたりできる場所にリスクのあるものを放置しないように心がけましょう!