『お手入れ』とは
爪切り、耳そうじ、肛門腺しぼり、足裏毛カット、耳毛抜きなどのことです。これらは犬の健康維持や怪我、病気の予防を目的として実施するものであり、きれいにカットして美容目的も含まれているトリミングとは異なります。
たとえば、爪が伸びすぎてしまうと、巻き爪となり肉球に刺さってしまたり、耳垢や耳毛が多いと外耳炎が起こりやすくなったり、また、肛門腺の貯留物が増えると炎症を起こしやすくなったりします。そういったトラブルを最小限にすることが『お手入れ』の目的です。
3つのコース
当院では、お手入れを3つのコース(A、B、C)に分けさせていただき、ご希望や相談の上でいずれかをお選びいただけます。
ちなみに 3つのコースはわんちゃんが対象です。もちろん猫ちゃんも爪切りや耳掃除、肛門線しぼりをさせていただいておりますが、セットになったコースではなく、個々の処置ごとに希望を伺っておりますので何卒よろしくお願いいたします。
それでは3つのコースについて簡単に解説いたします。
どのコースを
選べば良いの?
オーナー様にご希望のコースを選択して頂きますが、どのコースがわんちゃんに合っているのか悩まれるのではないでしょうか。
怪我や病気の予防がお手入れの目的ですので、選ぶためのポイントを解説していきます!
滑って怪我をしないために!
❶ 足裏毛カットがオススメの場合
以下の場合には室内であっても怪我の原因になり得ますので、足裏毛のカットをオススメしています。
□ 足裏の肉球が毛に隠れて見えていない場合
□ フローリングなどの床で滑っている場合
外耳炎リスクを減らすために!
❷ 耳毛抜きがオススメの場合
耳毛が直接的な外耳炎の原因となるわけではありませんが、外耳炎が発症しやすくなる要因にはなります(外耳炎の詳しい話は前田先生のコラムをご覧ください)。耳毛を抜くことで毛に絡まった汚れが取れたり、通気性が良くなるため、耳毛の生える犬種の子たちは外耳炎の予防も兼ねて耳毛抜きをオススメしています。
お手入れの頻度は?
よくお尋ねいただくのがお手入れの頻度です。個体差もありますが、おおむね1〜2ヶ月に1回を目安に来ていただくようご案内しております。
また、フローリングを滑っている様子があれば足裏の毛が伸びているはずですし、お尻を気にして舐めたり、地面に擦り付けたりする仕草は肛門腺に貯留物が溜まっている兆候ですので、このような様子が見られれば、早めにご来院ください!