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# 02

とても多いわんちゃんの歯周病!

3歳以上のわんちゃんの80%以上が『歯周病』にかかっていると言われています。おうちのわんちゃんのお口は大丈夫でしょうか?

 

人とは違うわんちゃんのお口の事情

歯周病』の最大の原因は「歯石」です。歯の表面の食べかす、細菌、唾液の成分、被毛などが貯まった「歯垢」は、唾液のカルシウムと合わさって硬く石のような「歯石」へと変化します。わんちゃんのお口の中はアルカリ性(人は弱酸性)のため、「歯垢」が「歯石」に変化しやすく、これが、わんちゃんの歯周病の多さに密接に関係しています。しかもたった3日で歯垢は歯石になります!歯石の表面にまた歯垢が付いて、それが歯石になって...を繰り返し、悪循環で歯石はどんどん増えていきます。そして、歯石の表面に増殖した細菌こそが『歯周病(歯肉炎、歯周炎)』を引き起こします。

歯周病が進行したら...

歯周病が進行すると、細菌による炎症により歯の周囲の骨(歯槽骨)が溶けてしまいます。骨が溶けた場合、歯が抜けてしまうことはもちろん、下あごであれば、下顎骨が溶けて骨折してしまうこともあります。また、上あごの場合にも、上顎骨が溶けた結果、目の下の皮膚から膿や血が出てきたり、鼻と通じてしまった結果、クシャミや鼻血が出てしまいます。また、心臓、腎臓、肝臓などの全身性の病気に発展する可能性もあります。 

とにかく「デンタルケア」をお勧めします!

「これから始めよう!」「一度諦めてしまった…。」「興味はあるけどやり方がわからない。」といった飼い主様。それぞれの飼い主様とわんちゃんにあった『長く続けられそうなもの』から始めてみませんか?

歯磨き:最も効果的!歯ブラシ、デンタルシート、ガーゼなどを使用して歯を磨く。

口腔内衛生管理用品:基本的には歯磨きに併用するのがベストですが、歯磨きが難しければ始めてみましょう!
以下に、デンタルケアグッズをご紹介します。

注意:デンタルケアグッズの中には、ひづめ、玩具、骨、プラスチック、金属、硬いゴムなど、歯が折れたり、磨り減ったりするものもあるので注意が必要です。